50代 男性 長時間座ると発症する腰痛と足痛

前回とは違う原因で、体が傾いて腰が痛む患者さんのことを書いてみます。

〇主な症状

  1. 会社で椅子に座っていると腰が痛くなる
  2. 足、とくに左足の付け根、左足の膝近くが痛む
  3. 体が傾く(通院当初は杖を使用)

 

〇ご来院時の様子は…

絵にすると下の図のような様子で来院していただきました。

前回レポートした40代の方と同じ様子ですが、原因は違います。

同じ方向に傾きますが、今回は腰から左の股関節にかけて主な原因があります。

 

施術する者として、思い込みは遠回りの原因になることがあります。

視て、触って、聞いて施術に入ることが大切です。

〇痛む箇所(黄色の星印部分)

痛む箇所を一つだけ挙げると、お尻のやや内側。座骨神経が通る少し内側です。

〇骨の位置が悪くなるプロセス

腰にかかる荷重は、立っている時を1とすると

座ると1.5~2.0になります。

腰にとっては、座るより立っている方が楽と言えますね。

さて今回の症状が出るまでのプロセスです。(簡単なアニメ動画をご参照ください。)

  1. 座り続けると腰椎や仙骨に荷重がかかります
  2. 次に骨盤を押し広げる方向に荷重がかかります。
  3. 次に弱い方の股関節を押し出す方向に荷重がかかります。
  4. あまりにこの状態が続くと腰痛を発症します。

 

〇股関節のかみ合わせと、体を支える力の関係

下の図中、右の股関節はしっかりとかみ合い、

左は少し外側にズレてかみ合わせが甘い状態。

前提として、レントゲン、MRIで診断を受けるも、とくに骨に異常はないとのことでした。

しかし、我々にとって”かみ合わせ”は大問題なのです。

 

〇筋肉がそげ落ちてきます

今回の患者さんは、おしりの筋肉がそげ落ちた状態にまでなっていました。

かみ合わせが悪く、動きの悪い筋肉は、刺激が少なくなります。

当然筋肉量は少なく、そげ落ちてきます。

 

〇スパイラルを逆転させる

施術のねらいは、これら負のスパイラルを逆転させること、

これにつきます。

左の股関節とともに、今回重要なのは仙骨です。

なぜなら、星印の部分は座骨神経が通り、その座骨神経の出元は仙骨だからです。

座る状態が長く、負担のかかるのも仙骨が背骨の一番下になります。

仙骨をいかに治すか?

これは重要です。

こういう考えで施術を進めて参ります。