首が痛い① ~上を向けない。

今回は、首が痛い患者さんのことを書いてみます。

首はデリケートに扱う必要のある箇所です。

なるべく負担を掛けずに施術したいと思います。

 

そこで、首のみならず他の箇所にも問題はないか?ということも考えます。

他の箇所が良くなることで、首が楽になれば、首の治療も格段にしやすくなります。

 

 

その後で首の治療に入れば、負担は軽くなります。

 

 

 

今回のレポートのポイントは

横から見た時の背中の形です。

問題は

背中の骨が(胸椎)凹んでいるということです。

本来の弯曲とは逆になっている。

 

実際の患者さんの例から考察してみましょう。

〇40代男性、会社員

  1. 会社ではPC作業が多い。長時間椅子に座っていると首が痛くなる。
  2. がまんしていると腰も痛くなる
  3. 胃腸が弱い

 

筋肉の状態は・・・?

長時間負担がかかると筋肉は疲れます。

具体的には…

肩甲挙筋や僧帽筋

が疲れてきます。

筋肉の働きは体を動かすこともそうですが、

関節を保持する

のも大切な役目です。

 

疲れ果てた筋肉に支えてもらいない胸の骨が…

 

 

ペコンと凹むことがあります。

それは、頭を前に出していると、

首の一番下の部分に負担がかかります。

頭を支え切れないほど負担がかかり過ぎると、

首の一番下(7番目)の骨が出っ張り始めます。

 

今回の患者さんの場合、7番目の首の骨が出っ張るのではなく、

代わりに背中が凹んでしまった…ということだと予測しています。

 

このケースの多くで問題なのは、

凹みに対する自覚症状をお持ちの患者さんが少ないことです。

 

さらにこの状態が続き、

首の胸鎖乳突筋、最長筋などに痛みを感じ始めて

!!!!!!!!!

 

〇施術の方針

  1. 腹部をゆるめる→腰と背中の緊張をある程度取り除く
  2. 凹んでいる背中をゆるめ、正常な弯曲に近づける。(今回は矯正あり)
  3. 首の痛む箇所をゆるめ、前後左右とも正常な位置に戻す。

 

詳しくは…

  1.  腹部をゆるめるのは副交感神経を活性させる目的があります。長時間座ってPC作業を続けると交感神経優位になりやすく胃腸が緊張する。近位の腰と背中も同時に緊張する。これを副交感神経を活性することである程度解消することを目的とするのです。
  2. 凹んでいる背中を正常に戻すには、ギューギューと上から強く押すわけにはいきません。ソフトでいながら効く手技が必要です。骨(胸椎)の前後左右、そしてネジレなど3次元における異常な位置を元に戻すことを目的とした対応が必要です。
  3. 首の痛む箇所は逐一お聞きします。ゆるめるには無理があってはいけません。とくに首はデリケートな箇所ですので注意が必要。筋肉でいうと胸鎖乳突筋、頭・頸板状筋、肩甲挙筋などを中心にゆるめます。

 

〇患者さんへのお願い

骨の位置は戻せば永遠にそのまま…というわけにはいきません。

普段の生活でのご本人の注意も必要です。

首の痛い方には猫背の方が多い傾向です。

常に意識して胸を張って生活していただくことが大切です。