足の甲の出っ張る部分
足の甲は8つの小さな骨で構成されています。そのうち舟状骨ときつ状骨という骨が出っ張るケースがほとんどです。
この2つの骨が出っ張り、靴にすれて痛い、歩くたびに足が痛い、足がジンジンと痛むという症状が発症します。
足の甲が出っ張る方の傾向
足の甲が出っ張る患者さんにはO脚の傾向がみられます。あるいは過去に何度もねんざをしたことがある、という方もいらっしゃいます。
私の持論ですが、足のすねを構成する2本の骨の外側に『腓骨』という骨があります。O脚やねんざは、この腓骨が外側にズレる現象が起こるのではないかと想像しています。
足の甲が出っ張るメカニズム①
外側にズレた腓骨は、次に足の甲の外側に体重をかけることになります。体重を足全体で支えるのでははなく、足の外側で支えるようになります。
つまりはバランスが崩れるのです。
足の甲が出っ張るメカニズム②
足関節が必要以上に外側に傾き、そのまま戻らないことがあります。そのバランスの崩れが舟状骨ときつ状骨に作用し、出っ張ることがあります。
施術の方針① 靭帯と筋肉をゆるめます(マッサージ)
まず足の甲の出っ張った骨の周辺の筋肉をゆるめていきます。次に足首の外側靭帯(前距腓靭帯、後距腓靭帯、踵腓靭帯)をゆるめていきます。
下腿の筋肉(前脛骨筋、長趾伸筋、長母趾伸筋など)をゆるめていきます。前脛腓靭帯、後脛腓靭帯も同時にゆるめ、脛骨と腓骨が動きやすいようにしていきます。
施術の方針② 脛骨と腓骨の矯正
わずかですが下腿の骨(脛骨と腓骨)は動きます。施術の方針①で筋肉や靭帯がゆるむと下腿の骨が動きやすくなります。
タイミングを見計らい脛骨と腓骨を正常な位置に近づけるよう矯正をしていきます。
施術の方針③ 足の甲の出っ張りを矯正
足関節の位置が正常に近づくと足の甲の外側への傾きも緩和され、正常な位置に近づきます。
全体的に正常な位置に近づいてきたことを確認して、足の甲の出っ張りを矯正します。
※早期に正常な位置に戻る方もいれば、相当時間と回数が必要な場合もありますのでご了承ください。