腰から左足にかけて痛くて立てない(北野さま/60代男性)

問診

Q1:いつから痛みますか?
  A:約1年前からです
Q2:どのように痛みますか?
  A:左腰から太もも横にかけてジンジン痛みます
Q3:どんな体勢がしんどいですか?
  A:立っているとしんどいです。座ると楽です。立ち仕事ですが、補助椅子に座って働いています。
Q4:病院は行きましたか?
  A:行きました。MRI撮影しました。痛む箇所には触ってもらえませんでした。痛み止めの薬とコルセットを薦めてもらいました。
Q5:診断結果をお聞かせください
  A:腰椎4番と5番の間の椎間板ヘルニアとのことです

視診と触診

視診1:腰部
 まず自力で歩いて来院。ベッドの上にも自力で乗る。痛みは強いが施術は可能と判断。

視診2:股関節
 腰から足にかけてということなので、その間にある股関節の位置を視診触診する。左の股関節が外側にズレている。同時におしりの筋肉(大殿筋、中殿筋)がやせている様子。

視診3:左足
 右足に比べて左足はやや外側に弯曲する。後ろから見ると『く』の字。

触診1:腰部
 診たところ左腰の筋肉が盛り上がる。腰をねじったような形。こったような固さがある。少し押さえてみたが痛みはないとのこと。

触診2:股関節
 腰仙部、骨盤底筋群に押圧による痛みあり。

触診3:左足
 左足の外側が緊張している。坐骨神経の走行に沿って針金のように固い繊維がある。

施術内容

施術①股関節をゆるめる
 腰仙部、骨盤底筋群にはかなりの痛みがあり、注意が必要。

施術②腰部をゆるめる
 ネジレを取り除く方向でゆるめる。特に痛みはない様子だが、股関節のバランスに関係するので手を入れる。

施術③太もも裏、坐骨神経に沿ってゆるめる
 神経の経路から考えて腰仙部との直接的な関係があると予想。

施術の経過

通院開始当初:
 施術ベッドの上に乗れるが体を伸ばすことが出来ない状態からスタートしました。
 2回目から少し伸ばせ、3回目からはその日の施術開始時から体を伸ばせるようになりました。

通院10回目:
 週に2回のペースで通院していただきました。
左股関節がメインの患部と判断できました。出来るだけ負担のかからないよう左足の坐骨神経をゆるめ、左腰の筋肉をゆるめながら矯正も同時進行させる方法で対処しました。
 経過は順調です。

通院11回目:
 仕事中に使っていた補助椅子が不要になりました。
 この後は以前のようにお仕事をしていただき、様子をみながら時々施術をお受けすることをおすすめしました。

通院12回目:
 ほぼ痛みは感じない状態になりました。通院当初は週に2回、最近は週に1回通院していただいていましたが、今後は2週間に1回の通院をご提案させていただきました。

後日:
 後日ご来院されましたら、このブログで報告いたします。
 
※上記は施術の一例です。あくまで参考例とさせて頂くことをご了承ください。